2011年7月25日月曜日

第1回上勝学講座「上勝晩茶」無事終了しました!!

講座の開催告知が遅くなり、何人の方にご参加いただけるか・・・と心配しながらの開催となった、
第1回上勝学講座「上勝晩茶」が無事終了しました!
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!!
ではでは、開催中の様子をご紹介します。

まずは講師をしていただきました、上勝神田茶生産組合の組合長である武市功さんから、
上勝晩茶の独特な製法や、晩茶農家さんの高齢化・後継者問題についてのお話を伺いました。
そして、上勝晩茶の味見もします。



上勝晩茶について勉強した後は、さっそく茶摘み体験へ移ります。
茶畑へ移動した後、武市さんから摘み方を教わります。
茶摘みと言っても、枝を指でつまんで葉をしごき取ります。
しかも、その指には針金を巻いて、葉が取れやすいように工夫をしています。
個人的には、「茶摘み」というよりかは「茶しごき」と言ったほうがいいんじゃないか?
といつも疑問に思っています。

さて、10時半頃から茶摘みに取りかかります。
この畑のお茶葉を全部摘むぞ!!と意気込んで、とりかかります。
なんたって20代~40代の働き盛りですもの、少しでもお役に立てるようにたくさん摘みたい!!
お茶摘み前の茶畑の様子はこちら。


お昼の休憩をはさんで、さらに14時半までむしる、むしる、むしる。
大人9人で3時間がんばった結果が、こちら。


全部摘もうなんていう目標が大きすぎたことが一目瞭然ですね・・・。
これだけやったのに数本しか丸坊主にできず、がっかり。
それでも、なんとか麻袋2袋がいっぱいになるほどのお茶の葉を摘みました。
お茶摘みの大変さが痛いほどわかりました。
これを70代のおじいちゃん、おばあちゃんが一日中やっていると思うと、
もっと若いもんが手伝わんでどうする!?と思いますね。


さて、次は加工の工程を見学させていただきました。
ここでも、おじいちゃんが作業のリーダーです。
お茶の葉をまず茹でます。ゆでた後はお茶の葉を摺って繊維や細胞を壊します。
そして樽へ入れ、杵でついて詰めていきます。
それぞれの作業は力仕事なので、それをサポートするための手作り機械も一緒にがんばります。


樽が満タンになったら、殺菌作用があるという芭蕉の葉を敷いて、
重さ160キロ(!!)の重しを載せます。
最後にお茶の葉のゆで汁を注いで約2週間、空気がない状態で発酵(嫌気的発酵)させた後、
お茶の葉を天日干ししたら完成です。




上勝町内では7月上旬~8月上旬頃まで、毎日この作業が行われています。
暑い最中に作業をしなくてはいけないので、お茶作りは本当に大変な作業です。

私は今回の上勝学講座「上勝晩茶」の回で、晩茶農家さんの高齢化と後継者不足の問題、
作業の大変さ、そして上勝晩茶の魅力を知ってもらい、農家さんをサポートする人が一人でも
多くなってほしいと思い、企画をさせていただきました。
今年のお茶摘みシーズンはもうすぐ終わりを迎えますが、
ぜひ来年もこのような機会を設けたいと思っています。
今回参加してくださった方、残念ながら参加できなかった方にも、
ぜひお茶の葉の摘み手や加工工程を手伝うサポーターになってほしいなと思っています。

最後になりましたが、講師をしてくださった武市功さん、企画・運営にご協力くださった
株式会社カミカツーリストの溜本弘樹さん、そしてご参加いただいた皆様にお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
(もり)

2011年7月20日水曜日

晩茶の木は台風にも負けず元気です

すごい台風が過ぎ去って、上勝町内の川は増水、道には木の葉と枝が散乱、
あちらこちらの道の法面から水が噴き出しています。

雨風がすごかったことと町に残る台風の爪痕を見て上勝晩茶の木が心配になったので、
茶畑に木の様子を見に行ってきました。

葉が落ちていないか、ボロボロになっていないか・・・と心配して行ったのですが、
台風来たの?と思うくらい、木は元気でした。
今週末の上勝学講座で講師をしていただく武市さんに葉っぱは大丈夫ですか?と質問すると、
「雨風くらいではお茶の木は痛まんのよ~」と心強いお返事が返ってきました。
安心、安心。

今日はまだ霧雨が降っていますが、風もなく穏やかな天気になったので、
武市さんの茶畑ではお茶摘みをされていました。
昨日できなかった分を取り返さなくては!とみなさん作業をされています。

7月23日(土)の第1回上勝学講座は予定通り開催します!!
定員にまだ余裕がありますので、どしどしご応募ください!


(もり)

2011年7月19日火曜日

台風6号の威力

台風6号の接近で上勝町は大荒れの天気になっています。

学舎近くの道が倒木で塞がったり、河川はご覧の有様。



泳ぎに覚えのある私も、この流れに落ちれば助かりそうにありません。

橋の上から見てるだけでも迫る濁流に押される感じがします。

そして差していた傘は風圧で裏返りました・・・

そろそろ退勤アワーですが、ブログご覧の皆さんも気をつけてお帰りください。
(宮井)

里の祠を歩く。

去る16日(土)、徳島大学総合科学部で民俗学を教えておられる高橋教授

と上勝町八重地地区の祠調査をしてきました。





昔から身近な場所にあった信仰の対象、「おふなた(船戸)さん」

ご覧の通り、里の坂にあって足腰の病にご利益があるそうです。

かつて50戸以上あった八重地地区も今は30戸余り。集団移転した消滅

集落があったり、高齢化が進んで祀るのが難しくなった祠は、中心集落

の寺社にて合祀されているそうです。

遠く峠を越えての旅路、旅の無事と里の安寧を祈ったであろう山の神さま

は、ところ変わっても村人たちを今も見守ってくれていることでしょう。


徳島の伝統文化・芸能を紹介されてる高橋先生のブログはこちら!

http://vinoshin.blog21.fc2.com/


(宮井)

2011年7月15日金曜日

第1回上勝学講座「上勝晩茶」を開催します!


春から計画を練りに練っていた上勝学講座(全12回)がついに始まります!!

上勝学講座は、徳島県下および全国の農山漁村・過疎地等の地域活性化・地域再生・持続可能な地域づくりの核となる人材の育成・創出を目的として開講いたします。
少しかたいので、簡単にすると地域の資源・財産の価値を再認識して活用する方法を考えよう!
ということです。

第1回目の「上勝晩茶」では、上勝に古くから伝わる上勝晩茶の製法を茶摘みから仕込まで体験することで、独特な味が生まれる秘密と番茶農家の抱える問題を学びたいと思います。
開催内容は神田茶組合組合長の武市功さんからお茶に関するお話を聞いたあと、
茶畑でお茶摘み体験と、茶葉の加工体験を行います。
(お茶摘みイメージ写真)


詳しい開催内容と申込みについては下記のチラシ、または上勝学舎のページをご覧ください。
あと1週間と日程が迫ってからのお知らせですが、ぜひみなさんお越しください!!

(もり)

2011年7月14日木曜日

注目の葉わさび栽培

上勝の葉っぱビジネスの中でも、最近特に注目されている葉わさび

を栽培されている農家の方にお話を伺いに行ってきました。

いろどりなど、「葉っぱ」は原則無農薬栽培(厳密には減農薬)ということ

で、温度管理に害虫対策も兼ねてハウス栽培が普及しています。





ハウスの中はこんな感じで猛烈な暑さ!

秘密の技術「高設栽培」で地面から浮かせ、害虫をシャットアウト!


軽い樹脂のケースに椰子殻を敷き、そこに葉わさびを植えています。

葉っぱの出荷時期は11月~4月の寒い時期。採っても採っても葉っぱが

生えてくるそうで、少ない面積で高い収益が上げられます。


そえてよし!食べてよし!上勝町産の葉わさびは大阪・京都などでお求

めいただけるそうです。

2011年7月12日火曜日

市宇の棚田散策

今日はお昼を過ぎても22度と、とっても涼しいというか、私にとっては肌寒いくらいの上勝です。
昨日は太陽がジリジリ照るなか、通り雨にあいながら市宇の棚田周辺を調査のため、うろうろと歩いてきました。

まずは、市宇の棚田ビューポイントからの眺めをどうぞ!
上勝町内にある棚田をいくつか見てきましたが、
市宇の棚田は、田んぼの幅が2mくらいしかないようなスリムな田んぼが多いなという印象です。
細長~い田んぼが幾重にも重なっているので、ミルフィーユのようなかんじです。






市宇の棚田も標高500~600mと高い位置にあります。
さてさて、この田んぼに使ってる水はどこからくるんかな?と水路を辿っていくと、
きれいに手入れをされた杉林の中に入っていきました。
森の中へ入るともわっとしていた空気が、一気にひんやりとしてまるで天然クーラー。

どんどん水路に沿って森の奥へ入っていくと、案内をしてくれた地元の方が、
「ついたでよ~」というので顔をあげてみると、なんと滝!!
田んぼの水の源は滝でした!なんて贅沢・・・。
もうこれだけでお米がおいしそうです。


今日のベストショット
雨上がりにお日様が照ってきたので、緑はつやつや空は真っ青です。

(もり)

2011年7月10日日曜日

上勝の暑い日曜日



出ました!34℃!この温度計はシャイなのか、やや控えめなので実際の

温度はおそらく40℃近くになっていることでしょう。

さて、今日はよく晴れた上勝の暑い日曜をリポートします。


やって来ましたのは上勝が世界に誇るゼロウェイスト・アカデミー

ここはゴミを捨てるゴミ捨て、ならぬゴミステーションです。


34分類廃棄を時には厳しく、そして時に優しくサポートしてくれるおっちゃん達。

手前のおっちゃんが仁王立ちしてるのは正面に扇風機があるからです(笑)

日曜午後の閉店間際だけにゴミを捨てに来る人も多く、とっても賑やか。


ここ数日は好転に恵まれて、勝浦川では鮎釣り客で賑わっています。

友釣りという、おとり鮎を使う漁法が義務付けられているらしく、このときは

網を使ったらしい釣り人を監視員の方が「こらー!」と叱ってました。


おっちゃん!になってるぜ!

山ではこれから一ヶ月間上勝番茶の茶摘が最盛期を迎え、棚田の

稲もぐんぐん伸びてすっかり夏の景色になってきました。

梅雨明けの上勝にぜひ遊びに来てくださいね!


(宮井)

2011年7月9日土曜日

えひめまちづくりシンポジウムのお知らせ


 今日は愛媛県上島町のまちづくりシンポジウムについてお知らせします。

愛媛県にありながら広島尾道にほど近い、人口7500人の離島のまちづくりの

話題を中心に、愛媛県内子町と徳島県美波町でまちづくり活動をされている

方のパネルディスカッションを、徳島大学中嶋信教授がコーディネートします。

NPO・役場・大学など四国で地域づくりに携わる方による交流会もあります。

ブログご覧の皆様もふるってご参加下さい。


日時:7月17日(日)13:00 ~ 18日(祝月)12:00

場所:愛媛県越智郡上島町弓削島せとうち交流会館

費用:シンポジウム  3,000円(18日昼食込)※町在住者は500円(シンポジウムのみ)
交流会     4,000円
    宿泊          実費(fespa 5,000〜12,000円、その他民泊など3,500円より)
参加〆切は7月12日(火)となっています。
7月17日(日)
シンポジウム(13:00〜17:00)※会場:せとうち交流館(上島町弓削下弓削1037-2)
①記念講演&会場とのトークセッション
福山大学 北口博隆先生 「あさりから次世代に繋ぐ島の生活を考える(仮)」
②特別報告
しまの大学COY 兼頭一司 「みんなの力を集めて希望の島をつくろう!」
③パネルディスカッション
コーディネーター兼コメンテーター 徳島大学大学院 中嶋信先生
パネリスト しまの会社 村上律子
徳島県美波町 職員 小坂進室長
内子町石畳を思う会 上田輝国さん
  交流会(17:15〜19:15)〜弓削島の主婦の皆さんによる郷土料理〜

7月18日(祝月)
島内視察(9:00〜12:00)※昼食は「しま弁」
・摘み菜ウォッチング
・藻塩体験
・海藻押花体験
・摘み菜茶づくり体験 などなど

<お問い合わせ・お申し込み>
えひめ協同・まちづくりネットワーク事務局(ワーカーズコープ新居浜出張所内)
電話:0897-32-4304 担当:古澤さま

詳細は下記HPをご確認ください。
http://www.shimanodaigaku.org/news/2011/06/-in.php

(宮井)

2011年7月6日水曜日

夏至の日に

 毎日ほんとうに暑いですね。

冷房設備のない上勝学舎にも先日やっと扇風機がきました。

とっても涼しくて文明の力を感じます。


さて話は変わってここで突然、上勝農業ク~イズ!!!


Q1、豆は夏至の日に植えるのがいいそうです。なーんでか?

1、なんとなく切りがいいから
2、大昔、夏至の神様に世話になった恩を必死で返すため
3、減る陽を追いかけて成長しようとするから



鉢植えで発芽した大豆の苗。密かに海洋深層水を使用しています。


この苗を断根(根切り)してからハウス畑に定植(植え替え)していきます。

Q2、さて、ハウス畑で苗を育てるのはなーんでか?

1、防虫など栽培管理がしやすいから
2、大豆はお暑いハウスが好き
3、たまたまハウスが空いていたから


Q3、なぜわざわざ根を切って植えた方がいいのでしょうか?

1、暑さ対策!散髪して苗を楽にしてあげるため
2、ねずみに齧られる前に切ってしまえ!
3、実(豆)以外の余計な成長を止めるため


上勝食べ物クイズ!どしどし「コメント」欄に回答してくださいね!!

(宮井)